貧血は美容の大敵1

日頃から、人一倍、美容(スキンケア)に気配りしているのに、貧血気味のせいで血色が悪くて、 せっかくのスキンケアの苦労も台無し。そんな経験あなたもありませんか。 一体、貧血とは?貧血というのは、具体的にどんな事なのでしょうか?
私達の身体は食べ物を消化し、その栄養分を腸から吸収して、身体中にその栄養を供給しています。
そして、その栄養を燃やしてエネルギーに変えています。 その時に必要なのが酸素です。この酸素を、身体の隅々まで送り届けてくれるのが、血液中の赤血球。 もっと正確にいうと、赤血球に含まれるヘモグロビンという色素です。
このヘモグロビンは、まず肺から取り入れた新鮮な酸素と結びついて、血管の中をめぐり身体中に酸素を届けます。 と同時に今度は、エネルギーを作るために出来た燃えかすである、二酸化炭素を身体の外に出すために、 これと結びついて肺まで運搬します。
つまり、いつも身体中をめぐって新鮮な酸素を届け、不要になったガス(二酸化炭素)を吐き出す役目をしています。

貧血は美容の大敵2

通常、貧血といわれるのは赤血球のヘモグロビンの色素の量が、正常値より極端に少なくなった状態の事をさします。一言でいうと、ヘモグロビンが非常に少なくなって、身体中に酸素を十分届けられなくなった状態です。
特に女性に多い貧血は、鉄分不足による鉄欠乏性貧血が多いのです。ではどうして、貧血は美容(スキンケア)に良くないのでしょうか?

1つめは、貧血による酸欠によって、お肌に生き生きとしたハリや血色の良さが無くなることです。
顔面蒼白、俗にいう青白い顔になって、年よりも老けてみえてしまう貧血特有の症状が起こってきます。
皮膚の表面はターンオーバーと呼ばれる、新陳代謝によって絶えず生まれ変わっています。
20才代の頃は約1ヶ月で、皮膚の表面(表皮部分)が完全に新しく再生され、40才代になると約45日ぐらい必要になってきます。
貧血によって、酸素が十分供給されないと、皮膚の再生にかかる日数が、もっと多く必要になってきます。
その結果、古い表皮がなかなか新しい皮膚に入れ替わらないため、肌荒れ、かさつき、 古い皮膚によるしみ、ひいては、みずみずしさも無くなってくるわけです。 とても生き生きしたお肌は無理なわけです。

2つめは、コラーゲンの合成が悪くなって、しわが出来やすくなって来る事があげられます。 コラーゲンはもう一般的になって、多くの人に知られていますが、これは皮膚を構成している、とても大切な成分です。
コラーゲン自体は、皮膚を構成している真皮(表皮の下の組織)の主成分となっています。 エラスチンと呼ばれる物質と組み合わさり、網状の構造を作り、お肌に弾力性を与えています。
また、水分や栄養を皮膚に補給して、みずみずしさを保つ役目もしています。ところが鉄分の不足によって、つまりは貧血による酸欠によって、コラーゲンの合成が遅れてきます。こうなると、あちこちにすき間が出来てきて、肌の表面の表皮がたるんでくるのです。

貧血の症状1

貧血の症状には、 「顔色が悪く、血色が良くない。」 「なんとなく、身体がだるくて疲れやすい。」 「少し運動しただけで、すぐ息切れする。」 などの症状があり、なおかつ、ふだん偏食気味でダイエット中の人は、鉄欠乏性による貧血を疑ってみる必要があります。
特に女性は、鉄分が不足しがちな身体のしくみになっていますので。 貧血の症状を軽いものから順に並べてみると、下のようになります。
皮膚の蒼白(血の気がない) →突然のどうき →すぐ息があがってしまう →頭痛 →めまい →食欲不振 →吐き気 →発熱 →呼吸困難 もう少し具体的な症状として、血液のヘモグロビンが正常値の70%以下になると、 顔色が悪く血の気が無くなったり、口の中全体の血色が無くなったりします。
この段階では、はっきりした貧血の症状は現れにくく、自覚症状も、あまりないのが一般的です。

貧血の症状2

ヘモグロビンが正常値の60%以下になると、酸欠状態になるため、心臓がたくさんの血液を、身体中に送り込もうとします。
そのため、心拍数が突然、通常より多くなる症状や運動しただけで、息が上がってしまう症状がでてきます。 その次に、ヘモグロビンが正常値の40%以下になると、頭痛、耳鳴り、めまいなどの貧血の症状が、はっきりと現れてきます。
また、寝付きが悪くなり、不眠症になったり、手足の冷え、あるいは少し運動をしただけで、だるくなったり疲れてしまう症状が出てきます。
そして、ヘモグロビンが正常値の30%以下になると、食欲不振、吐き気など、通常の生活にも支障をきたす症状が現れてきます。
身体の抵抗力も低くなり、わずかな事で、病気にかかる事もありますので、注意が必要です。

このように鉄分が不足すれば、するほど貧血の症状が悪化してきます。実際、頭痛、めまいの症状で診察して、この時はじめて、自分が貧血だとわかった人も、多くいるようです。
では、最後に貧血の簡単なチェック方法を、ご紹介しておきましょう。 鏡の前で、下まぶたの裏を見てみてください。
ここが血液の色で十分赤く、血色がよければ大丈夫ですが、全体が白ぽっく血管一本、 一本がはっきり見えるときは貧血の疑いがあります。とても簡単な方法ですから、ちょっと気付いた時にチェックしてみる事を、おすすめします。

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